やまがたさとみさんの『１２』：はちみつ館：SSブログ

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やまがたさとみさんの『１２』　[漫画] [編集]

やまがたさとみさんの『１２』を読みましたよ。

やまがたさんの漫画は好きで、発売されたら無条件で買ってしまう漫画家さんのひとりです。
レディース系だろうとBLだろうと。
内容も出版社も確認しないから、開いて初めて「あ、今回はノーマルか」なんて
気付くこともしばしば。
体の関係ありきで描かれる心理描写が上手くて引き込まれるんですよ。

で、今作。
開いたらいきなり１２歳の女の子が出てきてびっくりした。
小学生、中学生、高校生…『少女』の短編が６つ。
優しくすること、優しさを求めることの危うさが描かれております。
悩みも復讐も許しも怖いくらいに純粋。
だけど綺麗なままではいられないことに気づき始める、そんな時期の。

少女に大人の男性が関わったりもするので人によっては嫌悪感を抱くかもしれません。
それが良いか悪いかは置いといて…
やっぱり綺麗な女の子には抗えない引力があると思ったのでした。
小さな心で自問自答し葛藤する、そんな健気さが滲み出るからかな。

正直、感想書こうかどうしようか迷ったんですけれども。
そういうのがお好きな男性が都合良く解釈してしまいそうな話もあるので…。
でも綺麗で壊れやすいからこそ、触れてはいけない汚してはいけない、
そんな風に感じてもらえたら良いのではないかと。
個人的にはこの子達がいつか良い恋をして良い方向に進めるようにと祈りたくなる、
そんな優しい気持ちを抱かせてくれる漫画だと思いますです。